今回レビューする作品は『東京卍リベンジャーズ』著者:和久井健(初巻発行日・2017年)
全31巻で完結済みの作品で、実写映画化もされている人気作。
正直読み始める前は
喧嘩してのし上がっていく系のヤンキー漫画なのかな??
と手を出せずにいたんですが、ものは試しにと読んでみたところみるみるうちにハマっていきました!
というのも、こちらの作品はただのヤンキー漫画ではなく、主人公が大切な人を失うという未来を変えるべく、タイムリープして過去をやり直すというお話だったんです!
主要キャラが命を落としたり、本当の黒幕は誰なのか……など謎解き要素があって続きが気になる展開が続くんですよね。
思ってたんと違う!(いい意味で)
その中でチーム同士の抗争や、仲間同士の友情などヤンキー漫画要素も入ってきて熱い展開が繰り広げられます。
そんなわくわくな漫画である東京卍リベンジャーズ(以下、東リベ)の最終回が「ひどい」というのをネットでみかけて、私なりのレビューを書いてみたくなったので記事にしてみました!
先に結論をいうと
大円満ハピエンが過ぎる!!!!
ただ、東リベはそれまでの過程が好きなので最終回が予想以上にハピエンに振り切っていても面白い作品だと私は思います!
以下、思いっきりネタバレを含む内容になっています。
どんなラスト?
最終抗争で、息絶えたと思われた武道は気が付くと小学生時代にタイムリープしていた。
マイキーの家を訪れ再会を果たしたとき、マイキーにもタイムリープする前の記憶が残っていたことを知る。
武道とマイキー2人で、誰も不幸にならない未来に導くため、リベンジを誓う。
今までの過去で亡くなってしまったキャラたちもみんな無事生き延びている世界線で再度、東マンを作り→解散。メンバーは各々就職。
武道と日向の結婚式にてメンバーから祝福されてハピエン。
という、大円満ハピエンなラストです。
何が不評?
みんながハピエンになったこのラストのなにが不評だったのかネットでは
- 伏線が回収できていない
- タイムリープの正体はなんだったのか
- 急展開すぎる
などがあげられていました。
個人的には上2つ(伏線未回収、タイムリープの正体)はあんまり気にならなかったです。
なんで最初のタイムリープがトリガーなしで出来たのか、途中からマイキーがトリガーになったのはなぜか…など説明がない部分がありますが
そもそもタイムリープっていう設定がファンタジー要素強めなので、若干のご都合主義はOKという気持ちで読んでました。
逆に言うとその辺りの詰めの甘さが気になる方はあまりオススメできないかも。
個人的に気になったのは
ラスト2話、武道とマイキーが小学生まで戻ってタイムリープしたとこからの疾走感がすさまじい。ということ!!
持久走で完走を目指してたのに、小学生時代にタイムリープしてからマイキーと武道がレーシングカーに乗り込んでゴールしちゃった的な。
今まで何回もタイムリープしてそのたびに失敗してやり直してってやってきた軌跡があったはずなのに
マイキーとタイムリープして「俺たちのリベンジだ」ってなったあとは1巡しただけで誰も死なずにハピエンまでたどり着いちゃうの?!って思ってしまいました…。
読みながら思わず、あ、あっさり~~……って声にでちゃいました。
きっと2人の中では全然あっさりでもなかったんだろうけど、ずっと追ってきてるこっち側からしたらあっさりにみえちゃうんですよ!
例えば、血のハロウィンの抗争で場地くん亡くなってしまう過去を変えられなかったときには
やっぱり場地くん死ぬ運命なんだ…でも生き返ってほしいよ…!!
って思ってたのに、いざみんな生き返って円満ハピエンをむかえると
なんか違う
って思っちゃう自分がいました。(あまのじゃく)
生き返ったことが「う~~ん」というよりも、場地くんすごい自然に生きてるから…もっとこう…じっくり味わわせてほしかった感。
死んじゃうときあんなにみんな悲しみに暮れてたのに、生存ルートになった後の感動のやりとりとかが無くて…もっと生き返った人たちとのやりとり見たかった!!
2人で過去に戻ってからのお話をもう一度じっくり描いてたら「終わるのいつになるねん!!」ってなってしまうのもわかるんですけどね。
おまけ:一番好きなシーン
東リベで印象に残っているシーンはたくさんあるんですけど、個人的ベストシーンは
ラストジャンプでマイキーに撃たれ、瀕死状態になりながらもビルから飛び降りたマイキーの腕を掴んで
「オイ万次郎!一度でいい!」「“助けてください“って言えやぁぁ!!」って叫ぶシーンです。
「俺が絶対に助ける!!!」とかじゃなくて「助けてくださいって言え!!」なのがいい。
助けを求めるように促すっっていうのが、誰にも弱いところをみせようとしてこなかったマイキーの本音を引き出そうとしているようで…いざという時に助けてもらっていたマイキーに対して今度は自分が救う番だっていう決意の表れを感じました。
そして、マイキーくんって読んでた武道が…万次郎呼び。(良い)
花垣武道って物語の初めの方はヘタレでダメダメな大人だったのに…タイムリープして過去を変えるんだ!って戻ってきても「…ダメだ!俺には無理だ!」って逃げ出そうとしたり…ビビりだったのに。
正直、武道かっこいい!ってあんまり思ったことなかったんですよ←
このシーンでやっと武道の良さに気が付きました。
遅くなって申し訳ない!!!
まとめ
確かに最終回はあまりに大円満ハピエン過ぎる気はしましたが、それまでのストーリーやキャラの成長過程が面白いので私は好きな作品です。
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