遊び人の初恋？『恋の仕方がわからない』まちお郁｜あらすじと感想【ネタバレあり】

今回レビューする作品は『恋の仕方がわからない』著者：まちお郁（初巻発行日・2021年2月）

表題作のみ収録、1巻完結作品。

誰にも本気になったことがなかった攻めが初恋を経験するお話。

つかみどころのない受けに翻弄されて攻めが恋心を自覚するまでの過程がじっくり描かれてます。

BL的急展開が起こるのではなく、淡々とした雰囲気の中に時折はさまれるキュンとするシーン…そういったBLが好みの方におすすめです！

作品紹介

あらすじ

モテるが自他共に認めるクズの逢見。告白されれば誰とでもつきあうが束縛しないのが条件。
現在の恋人・楓は何も求めてこないし、余計なことを言わないので都合がよかった。
でも他の子とキスしているのを見て態度すら変わらないのはおかしくないか!?
調子が狂いまくりの逢見はいつしか楓に独占欲を抱くようになってしまう。しかし逢見の気持ちは楓に伝わらず……？

ヤリ〇ン恋愛初心者の胸キュンラブ

引用元：恋の仕方がわからない 1巻（最新刊）(B’s-LOVEY COMICS） ｜ まちお郁 ｜ 無料試し読みなら漫画（マンガ）・電子書籍のコミックシーモア (cmoa.jp)

登場人物

メインの登場人物はこの２人。

来るもの拒まずで自他共に認めるクズのイケメン・逢見先輩（攻め）と天然系まっすぐボーイの楓（受け）

このメインの２人の他に逢見先輩の友人が少し登場します。

恋の仕方がわからないのここが魅力

逢見先輩が初恋に戸惑い右往左往するさまが面白い

来るもの拒まずで告白されたら誰にでもOKしていた逢見先輩。

彼女に振られた直後に突然告白してきた楓も例外ではなく、男にも関わらず即OK。

逢見先輩が付き合う相手にだす条件が「自分がどこの誰と何をしてても口出ししない」ということ。

そんなとんでもない条件を楓はあっさり承諾しちゃうんです。

約束を守り、逢見先輩が他の女子とキスしてる場面に遭遇しても何も言わない楓。

そんな楓に対して今まで付き合ってた女子とは何かが違うと感じ始める逢見先輩。

その「何かが違う」って感情を恋だと自覚するまでの逢見先輩の心情がじっくり描かれています。

作中でも「おまえ結構楓くんのこと好きだな？」と友人に言われて「んなわけねぇだろ」って否定する逢見に対して

「そういう好きってこと頑なに否定したり…それ小学生のときにやるやつ！」とツッコまれる始末。

ほんと恋愛偏差値が小学生レベルなんですよ。逢見先輩。（笑）

今までたくさんの女の子と付き合ってきてるけど、結局気持ちの面で本気になったことのない逢見先輩って恋愛に対して不器用なんだなぁって感じられます。

最終話では不器用なりに一生懸命、楓に好意を示そうとする姿にキュンとしました。

ここが苦手な人もいるかも？

楓とはどんな人物なのか…？

この作品は逢見先輩の視点で物語が進んでいくから楓が何を考えてるのかがいまいちわかりにくいなぁという部分がありました。

結局楓は「憧れの先輩と付き合ただけで嬉しい」って感じでそれ以上のことは何も考えてなかったわけなんですが（笑）

そんな純粋な楓に逢見先輩は惹かれていったわけなんですが…読者としてはもっと楓の魅力を感じられるシーンがほしかったかな～と！！

“裏表のない純粋なキャラ“といわれてしまえばそういうものなのかもしれません。

でも、ほとんどが逢見先輩の心理描写で進んでいく本作品なので楓との絡みのターンもそこまで多くないし…私的には楓とはいったいどんな人物なんだい？！

逢見先輩は、どうしてそこまで惹かれた？！状態になってしまいました。

まとめ

恋をしたことがなかった逢見先輩が初めての感情に右往左往している様子を楽しめる作品。

ラストの告白シーンで赤面してる先輩が可愛い。本番は最後の最後に少しだけ。

感情の変化がスローテンポで進んでいくお話が好きな方におすすめです！

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