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BL

ボコり愛BL『スニーキーレッド』たなと|あらすじと感想【ネタバレあり】

今回レビューする作品は『スニーキ―レッド』著者:たなと(初巻発行日・ 2014年4月)

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1~3巻まで出ていて完結済みの作品です。

ボコり愛BLという煽り文を読んで「どんな内容か気になる…」と思い読み始めた作品。

読み始めはこの始まり方でどんな終着点になるんだ?と思いながら読み進めていったんですが、まんまとハマりました。

特に攻めのキャラの心境の変化が良かった!!

本番シーンが少ないわけではないんですが、どちらかというとストーリー重視な作品だと感じます。

この作品のキーワード
  • ヤンキー攻め
  • ドM受け
  • SM要素
  • ハピエン
  • 暴力

序盤で無理やりな描写があるので苦手な人は注意です!

作品紹介

あらすじ

「とんだ変態野郎じゃん」 平凡なフリーター・三崎(みさき)はタチの悪いヤンキー・釧路(くしろ)に執拗に狙われる日々を送っていた。会えば顔が腫れるまで殴られ、ウンザリするばかり。しかしその一方で、三崎の体は興奮に震えるようになっていく。そんな三崎の変化に気づいた釧路は、彼を暴力的に犯し――? どん底からスタートするドSヤンキーとドM平凡のボコり愛ラブ!

引用元:スニーキーレッド 1巻(onBLUE/onBLUE comics) | たなと | 無料試し読みなら漫画(マンガ)・電子書籍のコミックシーモア (cmoa.jp)

1~3巻の内容ざっくり紹介
↓↓↓

1巻→暴力から始まる出会いから少しづつ近づいていってラストで付き合う2人

2巻→付き合ってからハル(攻め)の就活などでぎくしゃくしたりするけど最後はハピエン

3巻→三崎(受け)がハルのことを喜ばそうと色々画策したりする。絆が深まる2人。

登場人物

メインの登場人物はこの2人。

機嫌が悪いとすぐに手が出るタイプの攻め・ハルとドМの年上社会人の受け・三崎。

【受け】三崎 隼人(みさき はやと)

  • ドM
  • 平凡
  • 年上

【攻め】釧路 春政(くしろ はるまさ)

  • ヤンキー
  • 無愛想
  • 年下

メインの2人の他に三崎のバイト先の友人、ハルの友達が少しでてきます。

スニーキ―レッドのここが好き

攻め・ハルの変化

偶然道端でハルが三崎に絡んだところから始まった二人の出会い。

「何ガンつけてんだ」ってまるでテンプレヤンキーのような絡み方をしてたハル。

そして、殴られた三崎がドMゆえに悦に浸った表情をしてしまうんですよね。

そこにつけこんだハルは無理やり三崎のことを犯してしまうように…

無理やりとか絶対NG!!という方には最初読むの少しきついかも。汗

度々自宅に訪ねてくるようになったハル。殴られたり無理やりされててもドMである性分が邪魔してハルのことを拒否しきれずにいた三崎。

でもある時を境にハルが三崎に歩み寄るようになって2人の関係性に変化が訪れるんです。

ハルは「腹減ってるんだよね」「家あがっていい?」って感じで今までの三崎のことを好き勝手していた時とは違う態度をみせるようになります。

で、ですね。

1回目読んだときには「なんでハルは三崎に対して急に好意を示すようになったのか」がよくわからなかったんですよ!

行間を読むのが下手くそなんだ私は!!

でも、1巻の描き下ろしでハルが

「普通のやつが逸らし続けた視線を この三崎晴斗という男は期待をありありと孕んだ瞳でぶつけてくる」って言ってるんです。

ハルは元々気に入らないことがあるとすぐ手がでる性格のせいで家族含め周りから一線ひかれていました。

だからこそ、それ(暴力)すら受け入れてくれる三崎に惹かれてしまったんだなぁって。

2・3巻になると初期のあの人は別人なの?ってくらいハルが三崎のことを大切に扱うようになります。

ハルは好意を言葉で直接表現するっていうよりは、態度で示すって感じなのでそういうタイプが好きな人は特にグッとくると思います!(もれなく私もグッときました)

本人には内緒にしてるけど、内心は三崎に甘えたりするのが心地よいって感じてるっていうのが可愛くてたまらないです。

甘えたいって感じが年下ぽくて良き…

ハルは実の家族と確執があって自分の家に居場所がなく、愛に飢えてるキャラなので甘えん坊な一面が余計愛おしいんですよね。

最初の「暴力ふるって無茶苦茶やる最低な男」という印象から「恋人想いの甘えん坊」へと変貌していったハル…このギャップに魅了されました!

SM的要素に新しい扉が開きかける

殴られるのなんて絶対やなんですけど、殴られて悦に浸っている三崎をみてるとそっちの癖が目覚めそうになります(笑)

2巻の縄で縛られるプレイに「エロ!!」て思わず声がでてましたからね←

おそらく、たなと先生のプレイを描く表現力が高いせいだと思います。

過剰な表現じゃなくてリアルっぽい雰囲気が逆にエロい…私の拙い語彙力じゃ伝わらないので読んで確かめてほしい

ドMな三崎を喜ばそうとSMの本を読んで勉強するハル。

本当はゆるい感じの営みでいいのに「三崎さんが喜ぶから」ってSM勉強してやってあげるんです。(真面目か)

以前読んだSM要素ありの作品でも

「Sはただ単純に相手をいじめたり好き勝手やるんじゃなくて、Mをちゃんと喜ばせるプレイができるのが本物のS」っていう格言を読んだことがあります。

Sにこそ奉仕の精神が大切なんですね

ヤンキーは受けでなんぼだと常日頃から思っている私ですが、ヤンキー攻めもあり!!!と新しい扉が開かれました。

絵柄は好みが分かれるかも

1巻が2014年に発売されて2巻が2016年、3巻が2020年で1巻発売から3巻までは6年間も時間があいてます

そのせいなのか絵柄が変わってるな~という印象です。

正直いうと1巻のときのほうが絵柄が好きでした!

絵柄がちょっと癖のある感じの先生なので好みは分かれそうかな~と思います。

まとめ

荒れていた攻めが、その暴力性も含めて許容してくれる受けに対してどんどん懐っこくなっていく様子がたまらない作品です。

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