今回レビューする作品は『歌舞伎町バッドトリップ』著者:汀(なぎさ)えいじ(初巻発行日・2020年)

表題作のみで2巻完結の作品。
『人の心を読むことができる受け』という、ちょっと特殊な設定なんですが、それが良い具合にストーリーに絡んできます。
攻めがSMプレイを好むという性嗜好を持っていて、エロシーンはほぼSMプレイです。ただ、暴力的な内容じゃなくてちゃんと受けも合意もと、喜んでいるので安心してみてられます!
1・2巻を通してCPが甘々&シリアスな展開がないので最後まで楽しく読める作品です◎
支配欲強めな攻めと、ノンケだったのにSMプレイに目覚めて調教されていく受けのハピエンストーリー。
- S Mプレイ
- モデル×ホスト
- 社会人bl
- 甘々
- ハピエン
作品紹介
あらすじ
人の心が読める徹はその特技を生かして歌舞伎町でホストとして働いていた。
徹には、人の心が読めるという秘密に加えてもう一つ秘密があり、それは男性モデル・陽川泉輝の大ファンであるということ。
そんな憧れの存在である泉輝と町中で偶然出会った徹。困っていた彼を助けたことで、交友関係を持つ。
一緒に食事にでかけたとき、つい心を読んでしまった徹は泉輝が特殊な性癖の持ち主だったことを知る━━━━
1・2巻の内容をざっくり紹介
1巻・2人の出会いから付き合ったその後まで。徹が初めてSMプレイを体験してMの才能を開花させていく。徹がモブの男に襲われそうになったところを助ける泉輝。
2巻・泉輝の元カノ登場(全く邪魔しないので安心)。泉輝の仕事が忙しくなり、人気もでる。一方、徹はホストをやめてカフェでバイトを開始。2人の関係がパパラッチされるけど、しっかりハピエン。
登場人物
メインの登場人物はこの2人。
特殊な性癖をもつモデルの泉輝(攻め)と泉輝のファンであるホストの徹(受け)。
【受け】美山 徹(みやま とおる)
- ホスト
- 人の心が読める
- ノンケ
- 可愛い
- ガタイが良い
【攻め】陽川 泉輝(ひかわ みずき)
- モデル
- S
- 独占欲が強い
- イケメン
- 言葉責め
このメインの他にも、徹のホスト仲間のリオ、じゅんくんや、2巻では泉輝の元カノなどが登場します。
どのキャラもみんないい子でいじわるキャラや当て馬はいない!
ただ、1巻途中でちょっとモブ男が徹に手を出すシーンがあります(未遂なうえに、泉輝の逆鱗に触れ、シメられる)
『歌舞伎町バッドトリップ』のここが好き
明るいSMプレイ
泉輝は生まれながらのドミナント(加虐性向・支配性向の両方を持っている人のこと)。一方、徹はノンケでSMプレイは未経験。
徹のことを“縛りたい、叩いて泣かせたい、ピアスつけてみたい“などなど、Sな想像をしている泉輝に対して震え上がっていた徹。
でも、両想いになったあとからは逆に徹が『泉輝のことをもっと満足させてあげたい』とSMについて調べたり、SMクラブに行ったりするようになります。(そこで泉輝に会ってしまうというハプニングも)
泉輝とのプレイによってSMに目覚め、Mの才能を開花させていくんです。
命令に素直に従って、支配されている感覚に気持ちが満たされているような感じ。泉輝の命令を喜んで受け入れている徹は愛らしいです。
徹のあまりの可愛さに泉輝が
「あ~~~ほんと~かわいい~~~~あまりにもかわいくて逆になにもできない」っていうセリフがあるんですけど
ほんとそれ!
なんかオタクによくある「尊すぎて逆に無」みたいな感覚を泉輝が持ってるのが愛おしいですね(?)
きっと汀えいじ先生もオタクなんだろうな←
あと、個人的に好きなのが、泉輝も徹もいつもはお互い敬語なんだけど、プレイしているときだけ命令口調のタメ語になるものグッときます。
いつもは徹さんって呼んでるのに徹って呼び捨てにするのもいい…。普段とプレイのギャップ。
SMプレイって聞くと「過激な描写とかあるのかな?」「痛めつける系なのかな?」って思う人もいるかもしれないけど、この作品は基本的に甘々なCPでそういった心配はないので安心してください!
泉輝は命令して相手を支配している感覚になるのが好きなタイプのドミナントなので、徹にむかって「足は閉じるな」「集中して?こっち見ていいって言ってない」など言葉責めのようなプレイなんですよね。
また、徹は“目が合った人の心が読める“のでプレイ中も相手の思ってることを読んでそれに応えようとしたり
逆に心を読ませないために目隠しをされたりして不安感を煽ったりするプレイに発展させたり、人の心が読めるという特殊設定をSMプレイに生かしてるんです。
ストーリーの構成力がすごい!!
キュンとしたシーン
泉輝の仕事に飛び入り参加した徹
まだ2人が付き合う前に、徹が泉輝の雑誌撮影の仕事に急遽参加するという場面があったんですが、撮影が始まってポーズをとってたところで泉輝がこっそり
「美山さん(徹)、おれのこと好きでしょ?」ってセリフを言ったあとに見えないところで手を握ってくるんです!!
みんなが見てる前で、そのセリフと手はずるくないか???
泉輝のだいたんな駆け引きにドキドキしちゃいました!
元ホスト仲間同士の友情
2巻で泉輝との関係性が世間にバレたときに、徹は落ち込みます。
このままじゃ、仕事を頑張っている泉輝の足を引っ張ちゃうって考えるんですよね。
そのとき元ホストの同僚であるリオと、じゅんくんが支えてくれるんです。
3人でラーメンを食べに行って「俺たち家族みたいなもんだろ」って励ましてくれる2人…。
落ち込んでるときに頼れる存在がいるっていいですよね。
脇キャラが良い子たちなのも作品の魅力だなと思いました。
鏡を使ったプレイ
1・2巻とも、エロが多すぎず少なすぎずって感じでちょうどいいバランスの本作品。
その中でも、2巻・鏡の前で「見ろよ、今のお前の顔」って泉輝が徹のことを煽るシーンがよかったです。
この鏡を使って受けの羞恥心を煽るプレイってSMあるあるなのかな?良いですよね…
あと、命令だったり、言葉責めだったり、エロシーンにセリフが多いんですけど、それが逆にいやらしさをアップさせてる気がします。(真面目な考察)
まとめ
Sな攻めにMとして開発されていく受け。甘々なSMプレイblが好きなかたにオススメの作品です!

ドラマCDも発売しているんですが、声優さんが豪華…!!

↓SMプレイblに興味がある方はこちらの作品もオススメです↓

電子書籍を少しでもお得に買いたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
新規購入がお得な電子書籍サイト2つ。
初回購入限定で100冊まで40%OFF
初回購入限定で90%OFF
DMMブックスは初回購入後も高還元セールを頻繁にやってるのでおすすめなサイト◎