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生徒×教師bl『春懸けて、鶯』那梧なゆた|あらすじと感想【ネタバレあり】

春懸けて、鶯の画像

今回レビューする作品は『春懸けて、鶯』著者:那梧なゆた(初巻発行日・2021年)

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表題作のみ、一巻完結の作品。

表紙の白川(攻め)のカッコよさに惹かれて読んでみたんですが、この白川が喧嘩は強いけどかなりゆるふわな男で、そのギャップが逆に良かったです!

オラオラ系のヤンキーBLを想像していたとしら、期待とは違うかもしれません。

ストーリーがゆっくり展開していく、ワンコ攻め×美人受けが好きな方にオススメの作品です。

この作品のキーワード
  • 年下×年上
  • ノンケ×ノンケ
  • 年下ワンコ攻め
  • 美人受け
  • 本場あり(描き下ろし)
  • ハピエン

※喧嘩シーンで流血などもありますが、痛いしいって感じではないです。

作品紹介

登場人物

メインの登場人物はこの2人。

教師・生徒の関係で白川が成美に懐いてくるので、なんだかんだ世話を焼いてくれている。

【受け】成美 和雪(なるみ かずゆき)

  • 元番長
  • 古典教師
  • 美人受け
  • クール

【攻め】白川 遥香(しらかわ はるか)

  • 生徒
  • 喧嘩好き
  • ゆるい(が、キレたら怖い)
  • ワンコ攻め

二人の他に白川の友達などが登場しますが、基本的には二人の絡みです。

あらすじ

喧嘩に明け暮れる日々を送っていた高校三年生・白川遥香。

勝ってのし上がっていくうちにいつの間にか現役のトップ(=番長)になっていた。

でも、ただ単純に喧嘩が好きというだけだった白川は“トップという肩書“には全く興味がない。

そんなとき、新任の古典教師として赴任してきた成美が高校のOBで“伝説のトップ“だったことを知る。

友人に「成美とタイマンしてこいよ」と焚きつけられ、初めは乗り気じゃなかった白川だったが、成美が喧嘩をしていた当時の動画を見て、戦ってみたいと思うようになる。

成美を呼び出し喧嘩をふっかけるが、あっさり返り討ちにされ完敗。

しかし、喧嘩をしているときの成美の姿が綺麗だと感じて━━━

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※ここからネタバレを含みます。

『春懸けて、鶯』の感想

喧嘩が好きでいつの間にか番長まで上り詰めていた白川なんですが、番長という肩書には一切興味はなく本当にゆる~いキャラなんです。

甘え上手でだし、懐っこくって年上に好かれそうな雰囲気を持っています。

実際、年上のお姉さんとイチャイチャしているような描写もあり(ソフトですが地雷の方は注意)モテてる感じです。

そして先生・成美も喧嘩が強い元番長なんですが、こちらもオラオラ系ヤンキーではなく、いつの間にか番長になってました系です。

番長になりたくてなったとかじゃなくて喧嘩が強かったからなっちゃったっていうところ、ふたりとも共通してます。(笑)

なので表紙の雰囲気からヤンキーBLだと思って読み始めたらアレ?ってなるかもです。

ワンコ攻めとか生徒×教師とかのジャンルのほうがしっくりくる!

恋愛のベクトルは白川→成美から始まるんですが、いかせんノンケ同士なので展開はゆっくり進みます。

白川からの好きオーラがわかりやすくて可愛いです。

なゆた先生の絵柄が好みなので、ゆるふわキャラがより一層可愛く見える!!(キレたら暴れん坊になるというギャップも◎)

懐っこくて、ゆるい雰囲気を持つ白川に『生徒と教師』として一線を引いていた成美も少しずつ懐柔されていきます。

それでも、相手はまだ高校生。これから社会に出て新しい出会いもある。今の気持ちが勘違いだったかもしれないと気づくときがくる。

そう考えた成美は「お前の好きは勘違いだ」といって白川を遠ざけようとするんです。

そう、生徒×先生や年の差BLの王道展開です!

この王道展開大好きで…年上の相手のためを思って遠ざけようとしている発言の中に「いつか自分に対して気持ちが冷めてしまうんじゃないか」っていう切なさをはらんでる感じがたまらないんですよね~。

切ないのがいい~~~

ラストは一途に想い続けた白川が卒業式でもう一度告白してハピエンなんですが、卒業式に恋が実るっていうのもエモくていいな~と思いました。

本番は描き下ろしにちょこっとあるんですが、そのときに成美が白川に「お前…良い男になったなぁ」っていうのが、成長期を見守ってきたからこそでる先生目線の発言って感じでキュンとしちゃいました。

もう生徒と教師という関係性ではないんだけど、たしかにその時期もあったということがわかるような言葉っていいですよね。生徒×先生の醍醐味。

タイトルの意味は?

『春懸けて、鶯』というタイトルは、どういう意味だろう…と自分なりに考察してみたんですが

「梅が枝(え)に来(き)ゐる鶯(うぐひす)はるかけて」

[訳] 梅の枝に来てとまっているうぐいすが、春を待ち望んで。

という古文があるそうで

春を待ち望んでいる鶯=白川なのかな?(物語後半で「成美が俺のこと好きになってくれるのを待ってる」というようなセリフもあり)

恋愛が上手くいくことを春が来たともいうので、ここでいう春は恋愛成就ってことなのかな。

あと、成美が古典教師だから古典の文章を引用してるのもいいなと思いました。(それかタイトルが先に決まってて古典教師にしたのかも)

タイトルの意味を考察するの結構楽しい!

まとめ

ゆるふわヤンキーが可愛い年下ワンコ攻めとクールな美人教師受けの作品です。

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年上の年上に対する気持ちの葛藤が好きな方はこの作品もオススメ。ストーリー重視です。

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