今回レビューする作品は『いつか恋になるまで』著者:倉橋トモ(初巻発行日・2021年)

倉橋トモ先生の描く幼馴染BLシリーズ。
幼馴染の高校時代~社会人までにわたり、2人の歴史を読むことができます。
現在は「明けても暮れてもー続 いつか恋になるまでー」が連載中です。(2025年時点)
とにかくカップルの2人がとても可愛いので、ハッピーな幼馴染ものが大好きな方にはぜひ読んでもらいたい作品です!
- 幼馴染
- シリーズもの
- 同級生
- DK・DD・社会人・子育てBL
- 溺愛攻め×ツンデレ受け
- ハピエン
作品紹介
いつか恋になるまではシリーズものの作品で、発売順だと
家族になろうよ(2017年)
↓
いつか恋になるまで上・下巻(2019年)
↓
明けても暮れても1・2・3巻(2021年~)
になっているんですが、時系列でいくと
いつか恋になるまで上・下巻
↓
明けても暮れても1・2・3巻
↓
家族になろうよ
となっています。
どこから読んでもOKだけど、発売日順でいくのがおすすめです。
あらすじ
シリーズそれぞれの内容をざっくり紹介!
家族になろうよ…社会人。2人の幼馴染・巴の子供を預かり子育てをする中で、2人が家族になっていく話。
いつか恋になるまで…高校時代。付き合うまでのちあきの片想い時期から、想いが通じ合って付き合うことになり、卒業するまで
明けても暮れても…大学・専門学校時代。相変わらず仲良しの2人がいちゃラブしている。幸せしかない。
全巻通して大きな衝突や、不穏な展開などがない陽BLなので安心して読める!
登場人物
メインの登場人物はこの2人。
一見、ヤンキーっぽい雰囲気のある受け・和馬と、基本は優しめワンコ系なんだけど雄な一面を持つ攻め・千秋。
【受け】冴木 和馬(さえき かずま)
- ヤンキーっぽい
- イケメン
- 器用
【攻め】上村 千秋(かみむら ちあき)
- ワンコ系
- イケメン
- 地味め
その他に和馬と千秋の幼馴染の巴、ゲイバーの店長・シゲさん、友人・由比などの脇キャラがいます。
みんないい人たちで、当て馬的なキャラはでてこないです。
いつか恋になるまでのここが好き
幼馴染BL
攻めの千秋が幼いころから和馬のことが好きで片想いしてるんですが、和馬はノンケで普通に彼女がいます。
そんな和馬を見て千秋は「(和馬が)今の彼女と付き合って何ヵ月になる」だとか嫌でも意識しちゃう自分に凹んだり、夏祭りに誘いたいけど和馬が彼女と先約があるから身を引いたりするんです。
長い付き合いで築き上げてきた関係性を壊したくないから故に、自分の気持ちを告白できない葛藤がある千秋。
この葛藤、幼馴染ならではって感じ!
片想いは切なければ切ないほどいい…
それでも、和馬に対する気持ちが膨れ上がっていく千秋はとうとう告白してしまいます。
しかし、和馬はずっと家族同然で付き合ってきた千秋からの告白に戸惑い「そういう目でみれない」と言って一度はフってしまうんです。
一度フってしまったものの、千秋の事を意識しちゃう和馬。
いつの間にか視線の先にいるのが千秋だということに気づいて自分の気持ちを自覚するんです。
告白されて意識して好きになるっていう王道パターンだけど、王道は何度繰り返しても最高なんで問題なし!
思いが通じ合ってからは不穏な空気など一切ないラブラブな2人が繰り広げられるのでいつまでも見てられます。
とはいえ、ただいちゃラブしているだけじゃなくて、自分たちの関係を周りに言えない悩みに向き合っていたり、ストーリー性もある作品です。
悩みとしてはセンシティブな内容だけど、作風としてはシリアスではないので気持ちが重たくなることなく読めます◎
普段とのギャップが良い
この作品は溺愛攻め×ツンデレ受けジャンルになるんですが、この溺愛攻め=千秋がほんと良いキャラで…
普段は地味めでニコニコ・優しいオーラなのに、エロシーンになると和馬に対して雄の一面をぐいぐい見せてくるんです。大型犬かと思ってたのに狼だった的なやつです。
ギャップが最高なんだよ~
そして、和馬は和馬で千秋にほぼやられっぱなしでいいようにされちゃうんです…普段は千秋よりも強気な和馬が、エッチなことになると押されっぱなしになっちゃうのが可愛い。
倉橋トモ先生のかわいらしい絵柄で表情から何から丁寧に描かれていて、最高に可愛いです。
語彙力が著しく低下して、可愛いしかでてこない。
追記
明けても暮れても3巻を読みました!(2025年)
3巻も1・2巻と変わらず、平和なBLが続いていて、相変わらずに安心して読めます。
この巻でもふたりは仲良しで、千秋が和馬のことを好きすぎるあまり、少々重い彼氏ムーブしてしまう場面はあるんですが
そこでふたりの関係がこじれたり、読んでいてストレスになるほどではないし
わかりやすい愛の重さが
攻め>受けになってる構図が好きな人には余計に刺さる内容になってるんじゃないかなーと思いました。
新キャラもでてきますが、全然当て馬にもなりません。
メインCPがずっとメインはってくれてます。
個人的にはサブCPとかの話があるよりも、メイン一本でいってる作品のほうが好きなので、そこも嬉しいポイントです。
あと、久しぶりに読んでみて「やっぱり倉橋先生の絵が好きだな~」って思いました。
コマ割りとか、キャラの表情とか…!
倉橋先生の絵柄が好みの方は
那梧なゆた先生とか

山下 街先生とか

依子先生とか

好きかもしれません。
まとめ
幼馴染のハピエン陽BLが好きな方におすすめしたい作品です。
