エジプト神話bl『ENNEAD（エネアド）第ニ部』MOJITO｜あらすじとレビュー【ネタバレあり】

今回レビューする作品は『ENNEAD（エネアド）第ニ部』著者：MOJITO（初巻発行日・2020年）

韓国で連載されている作品で日本では単行本は未発売。単話で発売のみ。

エジプト神話に基づいた内容で登場人物の愛や憎しみ、各々の思惑が渦巻くストーリーです。

第一部のレビュー記事はコチラ。

第一部のラストで半神へと降格してしまったセトが自分の罪と向き合い、人々を救済するために旅をします。

第二部はまだ完結していないので、最新話までのレビューです。

※第二部では第一部よりも暴力的な描写や、モブレなどが含まれますので地雷の人は注意です。

作品紹介

あらすじ

王の座をかけた試合に敗れたセトは、裁判により刑罰が下ることになった。

セトの消滅を求めるイシスに対し、ネフティスが「セトの暴政によって姿かたちをなくした魂の救済」を求め、それが認められる。

『粉砕された魂の呪いを解き、死者の秩序を取り戻すこと』

それが刑罰までの猶予期間の中でセトに与えられた使命。

魂の救済を果たせたら、太陽の船を永遠にこぎ続けることになり、もし救済が果たせなければセトは消滅する。

セトが自らの罪と向き合い、死した魂の呪いを解く旅の始まり。

各話の内容をざっくり紹介

『ENNEAD(エネアド）第二部』の感想

初めに、第二部の相関図をのせておきます。

セトが自らの贖罪のために旅にでるところから第二部は始まるのですが、その道中で出会ったのが、第一部でイシスの側についていた謎の男。

謎の男はセトを崇拝するキャラバンと共に行動していて、食事もまともにとることができずに弱っていたセトをキャラバンに迎え入れます。

セトに対してすり寄るような態度で接してくる謎の男の腹の内はよくわからないのですが、何か企んでいる様子。とても怪しい…

また、第一部は全体的に重めなストーリー展開でセトも暴君らしくぶっきらぼうだったんですが、第二部は少しだけキャラ同志のやりとりがコミカルになっているように思います。

がしかし、15話以降のキャラバンの本拠地についてからがシリアス。

セトに襲い掛かる民衆による暴力＆モブレ～～～(苦)

BL読んでるとモブレシーンってたまにあるんですが、本作はかなりハードな描写でした。

セトがボコボコにされ、身体中傷だらけで大勢に輪 姦されるんですよ…。

つらい

そしてモブレされている間にも、セトの虐殺によって死んでいった魂たちの悲痛な叫びを感じとってしまうんですよね…。

つらい

自分がしてきたこととはいえ、辛い体験をするセト。

モブレされ、目が覚めた後に登場したのはオシリス。

オシリスのセトへの執着が大爆発してます。

セトに「辛かっただろう、私の元にきたら全てを解決してやろう」って言い寄ってくるんだけど、セトからしたらもう恐怖でしかないわけですよ。セト、第一部でオシリスに無理やりされてるんでね。

そして、亡者であるオシリスの元に行く＝死　なわけで

そんな激重愛を抱えたオシリスに迫られてピンチなセトを助けたのがホルス。

ホルスの救出によってオシリスから逃れることができたセトなんですが、魂たちの悲痛な叫びが増して手が付けられなくなるんです。

セトは確かに、民衆を虐殺したり好き勝手やっていたけれど、その魂を救済するために苦しんでいるし、元はと言えばオシリスに酷いことをされたのが原因だったり、ネフティスにも裏切られてるし、アヌビスが大事なだけだし…とにかく救われてほしい。

今後、ストーリーがどう展開していくのか気になります。

まとめ

複雑な人間関係がおりなすストーリー展開が魅力。

ファンタジーBL・ストーリー重視が好きな方におすすめの作品です。

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