今回レビューする作品は『鯛代くん、君ってやつは。』著者：ヤマダ（初巻発行日・2018年）
ポチップ
表題作のみ、１～４巻まで発売していて、現在も連載中の作品です。
大学の漫研に所属する鯛代くんは、蛯原先輩に片想いしている。
不器用ながらもちょっと強引な鯛代くんのアピールにたじたじになるツンデレな蛯原先輩。
ゆっくり展開するラブコメストーリーが好きな方におすすめです。
- DDBL
- ヘタレ攻め×ツンデレ受け
- 年下×年上
- コメディ
- ピュア
- BL初心者向け
作品紹介
あらすじ
同じ大学に通っている、ヘタレでコミュ障な鯛代くんと、世話焼きでしっかり者の蛯原先輩。
鯛代くんに突然告白され、受け入れられないと拒絶する蛯原先輩だったけど、あからさまにしゅんとする鯛代くんのことはほっとけず…
それからも鯛代くんなりの不器用なアピールに２人は親交を深めていく。
鯛代くんの家に遊びに行ったり、漫研の活動や合宿を通してどんどん意識してしまう蛯原先輩。
そんな中、蛯原先輩に好意を抱くイケメン・瀬賀も現れて波乱の予感。
モダモダ・きゅんきゅんが詰まったDDBL。
↓１～３巻の内容ざっくり紹介↓
１巻→鯛代くんに告白され、戸惑う蛯原先輩。ライバル（？）の瀬賀が登場。初めてキスする（ただし、恋人未満）
２巻→鯛代くんとの接触をどこまで許容するか、2人で探っていくことになる。（未だ、恋人未満）蛯原＆瀬賀の絡み増。
３巻→鯛代くんの姉が登場して、鯛代くんの内面に変化が。キス以上の接触を試みるも蛯原先輩の反応が可愛すぎて鯛代くんが途中でリタイア（ここまできても、恋人未満）
４巻→他CP（？）の絡みのほうが、メインCPより進んでしまうという展開。蛯原先輩と鯛代くんの絡みはほとんどないです。（当然、恋人未満）
登場人物
メインの登場人物はこの２人。
ヘタレなくせに強引な部分のある攻め・鯛代くんと、可愛い系の見た目とは裏腹に男前な性格の受け・蛯原先輩。
【受け】蛯原 勇太（えびはら ゆうた）
- ツンデレ
- 世話焼き
- 男前な性格
- 可愛い系の顔
【攻め】鯛代 慧真（たしろ けいま）
- ヘタレ
- コミュ障
- 年下
- 強引
このメイン２人の他に
漫研の友人、蛯原に好意を寄せているイケメン・瀬賀、鯛代くんの姉（モデル）などがでてきます。
脇キャラとの絡みも多いです！
鯛代くん、君ってやつは。のここが好き
ラブコメの中にあるキュンの破壊力
３巻まで出ているのですが、未だ恋人未満の２人。非常に進展がゆっくりな作品になっています。
コメディベースで物語がすすんでいき、日常のやり取りが多めなんですが、所々に２人が急接近する展開があってキュンとするんです。
普段、ワイワイ賑やかなやりとりをしているキャラのドキドキ展開のギャップが良い！
３巻でキスより先（上、触るだけ）までいけるんですが、１・２巻の長いフリがあったからこそ、ここまで進展したか！って感極まる気持ちがありました。（笑）
BLってわりと恋人未満でも身体の関係もっちゃったりする作品が多いと思うんですが、そこまで全然辿り着かないっていうのが逆に良いんですよね。
２人のドキドキがこっちまで伝わってきて、この上なく萌えます。
逆にいうと、モダモダしすぎて物足りないと思う人もいるかも！
キャラが好き
最初はコミュ障・ヘタレなだけだったのに、話が進むにつれて雄味が増してイケメンになっていく鯛代くん（攻め）。
３巻までくると、１巻のおろおろしたヘタレな鯛代くんはいません（ほぼ）
でも、基本的には蛯原先輩の気持ちを優先してペースを合わせようとしてくれる優しさはあって、オラオラになることはないので安心（？）してください。
蛯原先輩は、チョロい系ヒロインのテンプレみたいなところがあり、押しに弱いです。（褒めてる）
「好きなアニメを観に家に来ませんか？」
「料理、うまくなったので食べに来てもらえませんか？」
と様々な理由をつけて誘われるのにまんまと鯛代くんの家に遊びに行っては迫られちゃう。
そして、迫られたら抵抗しつつも流され、恥ずかしがる蛯原先輩はツンデレの鏡です。
構図としては、鯛代くんが蛯原先輩に片想いしている状況なんですが、蛯原先輩も自分の気持ちを認められずに意地はってる感じなんですよね。
「鯛代くんのこと嫌いじゃないし…あらがっとかないと、気ィ抜いたら全部許しそうで…」ってセリフの後に
「それもう俺の事好きってことでよくないですか？」って鯛代くんにも言われちゃうんですけど
ほんとそれなって感じです。
自分の気持ちを完全に認めきれない先輩…鯛代くんがどう攻め落とすのか気になります！
追記（最新刊・４巻まで読んだ感想）
３巻で鯛代くんの姉が登場してから、なんだかんだあり芸能活動をすることになった瀬賀。
※瀬賀＝蛯原先輩に好意をよせてる鯛代くんのライバル的存在。
で、瀬賀のマネージャーとして登場した新たな人物・差波さん。
この人が悪い大人で、年下の瀬賀を掌でころころ転がすんですよね…。
差波→瀬賀でもなければその逆ってわけでもない感じなんですが、４巻でふたりの仲が急激に縮まります。
一線は超えないものの、いつ超えてもおかしくないみたな。一夜の誤りみたなことが起こります。
ただ、頤に恋愛感情があるのかと言われると微妙な感じというか。
今後の展開が気になる！
瀬賀のマネージャーである差波さんは年上・イケメン・メガネ（たぶん攻め）なのでこの雰囲気が好きな人にはめちゃくちゃ刺さるキャラなんだろうな～と思って読んでます。
ヤマダ先生の絵って可愛さとカッコよさを兼ね備えていて、それでいて線が綺麗なのでキャラの魅力が引き立つんですよね。
４巻では鯛代くんと蛯原先輩の仲はなんにも進展がなかったし、絡み自体もほぼなかったので、次巻に期待です。
まとめ
じれったいやりとりが好き！という人におすすめの作品。
ポチップ
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