エロのないBLはBLではない!という方は回れ右!
- キュンキュンするBLが読みたい
- 本番なしor控えめのBLが好き
- BL初心者さんに布教したいから導入しやすい作品が知りたい
そんな方にオススメの作品を集めました!
各作品の分布図はこんな感じです。
君は夏のなか
古矢先生が描く、青春ものDKBL。
シリーズもので『君と夏のなか』という続編もありますが、『君は夏のなか』だけでも十分まとまってます。(※『君と夏のなか』の第二巻で描写は控えめですが、本番ありです)
- DKBL
- 青春
- イケメン×平凡
- 片想い
- 切ないストーリー
- ノンケ同士
- 当て馬なし
- ハピエン
- 本番少し(続編の二巻)
別々のクラスでいつも一緒にいるわけではないけれど、映画が好きという共通の趣味をもっている渉(わたる)と千晴(ちはる)。
休日にふたりで映画を見に行った帰り、渉は千晴から告白をされる。
突然の告白に戸惑う渉だったが、千晴は「別に付き合いたいとかじゃない。気持ちを知ってほしかっただけ」と言う。
そして、夏休み期間に映画の聖地巡礼を一緒にしてほしいとお願いされて━━
二人で聖地巡礼してるとき、千晴がどこか儚げな空気感を纏ってるんですけど、それがとても良い…!(その理由はちゃんと明かされます)
心理描写もはさまりつつ、二人のやりとりもテンポがよくて読みやすいです。
渉も千晴もどちらかというと静かなタイプで淡々と会話してる感じ
千晴が渉を好きになった理由も語られているんですが、そのときの描写がタイトル回収になっていたり、構成がうまいなーと感じました。
キャラクターでいうと渉は照れ屋で奥手、平凡受けタイプ。千晴は優しく物腰が柔らかいモテるタイプのイケメン。
千晴の言動に照れてる渉がかわいいし、千晴も渉の行動に振り回されてキュンってなってることもあってどっちもかわいい。
二人とも高校生にしては俯瞰的で悟ってる雰囲気があるんだけど、そこが作風とあっててイイなと思いました。
ちょっと切ないハピエン青春DKBLが好みの方におすすめの作品です。
古矢渚先生は他の作品も本番なし、bl初心者向けのものが多いです。
こちらも青春DKBLで片想いからの両想いストーリー。『君と夏のなか』と雰囲気が似てます◎
こちらは古矢先生、初コミック本でDKBL。心理描写多めで、自分の気持ちをゆっくり自覚していくストーリー。
古矢先生の作品はすれ違いからの両想い展開が多いんですが、そのときのキャラの心理描写が切なくて…胸がキュッとなるんですが、それが癖になるんですよね。
言葉が静かなんだけど、心に響くし、共感できる部分があって感情移入しやすい!
ひだまりが聴こえる
長期連載しているシリーズもので現在も連載中です。
発売順に並べると
ひだまりが聴こえる
↓
ひだまりが聴こえるー幸福論ー
↓
ひだまりが聴こえるーリミットー 1~3巻
↓
ひだまりが聴こえる春夏秋冬 1~2巻
となっています。
初刊の『ひだまりが聴こえる』の時点では航平が太一に告白したところで終わり、『ひだまりが聴こえるー幸福論ー』のラストで付き合うことになり、それ以降は付き合っている二人です。
- DDBL
- ピュア
- 難聴
- 長期連載シリーズ
- ストーリー重視
- イケメン×平凡
- 感動系
- 本番なし(キスのみ)
天真爛漫、猪突猛進なタイプの太一(おそらく受け)とイケメンで物静か、難聴で人と関わることを避けていた青年・航平(おそらく攻め)。
同じ大学の他学部でお互い面識がなかったが、お腹を空かせていた太一が航平にお弁当を分けてもらったところから関係が始まる。
持ち前の明るさと人の心に素直に寄り添える才能を持った太一は、人と深く関わろうとしない航平と心の距離を縮めていく。
二人の人間としての成長、周りの人との人間関係や人生模様などスケールの大きな話が挟まれるので、恋愛に重きをおいた作品とはちょっと違うかな~ってところはあります。
でも、その成長があってこその二人の関係性が深まっていくので読み応えがあるんですよね。
航平が難聴という障がいを抱えているキャラなので、その点に割とスポットが当たっています。
障がいがあるからこその悩みなどが題材になってるので一見シリアスなのかな?と思うかもしれせんが、太一というキャラがどこまでもまっすぐで、明るいので良い感じに中和されていて読みやすいです◎
恋愛面に関しては超絶ピュアで(特に太一がすぐ赤面する、そういうのに不慣れっていうキャラ)これだけ長期連載しているのにも関わらず未だキス止まりです。
だからこそたまに訪れる二人の急接近にすっごくドキドキするんですよ…!!
まさか…大人の階段昇るのか…?!昇らないのか?!(わくわく)
っていうのが楽しめる!!
まさにBL初心者さん向け!!
感動系BLが好きという方におすすめの作品です。
もっと詳しいレビューはこちら↓
鯛代くん君ってやつは
1~3巻まで発売中で現在も連載しています。(2023年8月)
ヤマダ先生の描くモダキュンなDDBLで、ヘタレな年下・鯛代くんが蛯原先輩に猛アタックするストーリー。
- DDBL
- ピュア
- 片想い(両片想い?)
- ツンデレ受け
- 年下×年上
- コメディ
- 本番なし(キスのみ)
同じ大学に通う蛯原先輩のことが好きな後輩の鯛代くん。
蛯原先輩も初めは鯛代くんからの好意に戸惑っていたけど、まんざらでもない様子。
あの手この手でアタックするんですが、いかせんヘタレなので肝心なところで押し込み切れず、モダモダしている二人。
話が進むごとに鯛代くんがどんどんいい男に成長していきます。
最初はあんなにヘタレだったのに、どうした!?ってくらい積極的に行動できるようになっていくんです!
そして、蛯原先輩は典型的なツンデレ&流されやすいタイプでけっこうチョロいんです。(笑)
でもそこが可愛い!!
起承転結なストーリーがあるというよりは、日常のなかでドタバタしながら二人の距離が近づいていくっていう感じのコメディBLです。
3巻まで出ていて未だ友達以上恋人未満みたいな関係性でわりとモダモダしてるんですが、先輩にむかって「どこまでが許容範囲か確かめましょう」って言ってベッドに押し倒したりはしてるんですよ。(※ただ、作風がコメディなのでいやらしすぎず初心者向けな感じです)
あともう少しで鯛代くんのことを好きって認めそうなのに認めない先輩(笑)
イチャラブCPよりも、くっつきそうでくっつかないじれったい関係性が好き!という方におすすめの作品です。
もっと詳しいレビューはこちら↓
君となら恋してみても
1~4巻まで発売中で現在も連載している作品です。(2023年4月)
窪田マル先生の初単行本で思わず胸キュンしてしまうDKBL。
- DKBL
- ピュア
- エモい
- ノンケ×ゲイ
- 胸キュン
- 日常系
- 本番あり(4巻)
江ノ島の学校に転校してきた高校生の天(あまね)は、自分がゲイであることを笑われてから本気で人を好きなることをやめてしまった。
しかし、同級生の龍司(りゅうじ)に出会い、彼の優しさに触れるうちに本気の恋をしたいと思うようになる。
二人の距離はいきなり進むことはなく、ゆっくりなペースなんですが、その節々に感じられるくすぐったいやりとりにキュンとするんです。
大きな展開というよりも、日常のちょっとしたことなんだけど、好きな人にされたらドキドキしちゃうようなシチュエーションがたくさんつまっています。
BL漫画なんだけど、どこか少女漫画っぽい空気感
天はゲイで遊び人だったという設定があるんですが、龍司の前だとよく赤面しているので根はピュアなのかな?それか、本命相手には大胆になれないタイプなのかな?
龍司は完全なる天然タラシキャラで「それは好きな子にしかやっちゃだめだぞ~?!」みたいな思わせぶりムーブを平然とかましてきます。(笑)
二人のやりとりを明るい気持ちで読める、幸せいっぱいなストーリーが好き!という方にオススメの作品です。
もっと詳しいレビューはこちら↓
のみ×しば
1~4巻まで発売中で現在も連載している作品です。(2023年8月)
全寮制の男子校で繰り広げられる恋愛模様。ピュアな二人のやりとりがもどかしくも可愛くて全力で応援したくなります。
- DKBL
- ピュア
- 全寮制
- 胸キュン
- コメディ
- 日常系
- 両片想い→両想い
- 本番なし(軽い接触はあり)
一見地味だけど、ハイスペックで好きな子に一途な野宮(攻め)と女の子に間違われるほどの可愛さを持ちながら、ときに男らしい積極的な行動もしちゃう柴ちゃん(受け)。
二人は全寮制の学校で同室。そして両片想いなんですが相手はその気がないと思い込んでいるのでなかなか付き合うまでに至らなかったり、付き合った後もゆっくりなペースで関係性が続いていきます。
何か芯になるストーリーが展開されるというよりは、学生生活の日常の中で二人の関係性が深まっていく。というような感じ。
クラスメイトの脇キャラもたくさん登場し、ワイワイたわむれている男子高校生のやりとりを楽しめます。
みんな良い子たちばかりで嫌なキャラが全然いない!!
ベタな展開盛沢山でキラキラ、キュンキュンした世界感がすき!っていうタイプのかたは刺さる描写が多い気がします。
BLはファンタジーだ!!というのを地でいってる感じなので、とことん明るくて楽しく読めるんです。
逆にリアリティ重視、ゆるふわな展開が苦手という方には向かないかもしれません。
夜明けの唄
1~4巻まで発売中で現在も連載している作品です。(2023年8月)
異世界ファンタジー系BLでストーリー設定が凝っているので読み進める度に続きが気になる作品。
メイン二人の関係性は少しづつ進展していく感じで、キスや裸で抱き合ったりまではあるんですが、未だ本番はなしです。
心のつながりの方を重視している印象!
- ファンタジー
- 年下×年上
- ストーリー重視
- シリアス
- ワンコ攻め
- クーデレ受け
- 本番なし(朝チュン描写はあり)
夜の海には近づいてはいけない、黒い怪物が現れるから。
黒い怪物と戦えるのは選ばれた人間・覡(かんなぎ)様だけ。
命を蝕まれながら、エルヴァは覡として島の住民を守っている。
そんなエルヴァと出会い、彼のそばにいることを選んだ少年アルト。
8年もの年月を共に過ごす中で、エルヴァに恋頃を抱くようになっていたアルトだが、その想いは告げられずにいた。
覡(かんなぎ)とは“神の依り代“という意味
この作品はとにかく謎の多いストーリー展開が魅力なんです。
話が進むごとに新キャラがでてきたり、そこからまた新たな謎がでてきて…黒い怪物が現れるこの島は一体なんなのか、ハラハラしながら読み進めました。
そして、3巻ではかなり衝撃的な展開が訪れます。(この展開についてはレビューで賛否両論分かれてました!)
肝心のBLの方はと言うと、進展はゆっくりながらもちゃんとお互いを想い合っているCPです。
出会った頃のエルヴァ(受け)は表情がほとんどなく、冷たい印象でしたがアルト(攻め)と過ごすうちにだんだんと色んな顔を見せてくれるようになります。
対するアルトは感情がわかりやすい、典型的なワンコ攻め。
エルヴァは年上なんですが、身体の成長が少年のまま止まっているのでアルトと体格差があってそこも萌えポイントです。(アルトは長身)
正直、絡みはそこまで多くないんですが、ストーリー的にもキャラの性格的にもエロ頻度は少なくていいな~と個人的には思いました!
ファンタジー系ミステリとかのストーリーが好きな人におすすめ作品。
もっと詳しいレビューはこちら↓(3巻のネタバレものってます)
雪の妖精
表題作のみ1巻完結の作品で、冬の北海道を舞台にした社会人BL。
偶然道端で出会った二人が冬の間だけ同居することになり、惹かれあっていくまでの日常が描かれています。
- 社会人bl
- 同居
- ノンケ×ノンケ
- ストーリー重視
- ピュア
- ハピエン
- 本番なし(キスのみ)
北海道の田舎町に住んでいる春樹は、野鳥の撮影で地元に訪れていた動物写真家・成美と出会う。
宿のあてがなかった成美を冬の間だけ居候させてあげることになり、2人の同居生活が始まる。
人懐っこい性格で近隣に住んでいる祖母や友人とすぐに打ち解ける成美の姿をみて、内向的だった春樹も少しづつ心を開いていく。
成美にカメラを教えてもらったり、食事を一緒にとったり、成美の撮った写真を見せてもらったり…。
春樹にとってつらい記憶が残る冬。しかし、成美と過ごすこの年の冬は暖かな気持ちであふれていた。
冬の間だけの同居生活、春になったら離れてしまう。最初からわかっていたことなのに、いつの間にかお互いに寂しさを感じるようになっていて━━━
どちらもノンケなので恋を自覚するまでもゆっくりな展開なんですが、そのじれったい感じがいいんですよね。
下心のない触れ合いでドキドキしたり、気が付くと相手のことばかり頭の中にうかんでいたり、初心な感情にキュンとします。
気持ちを自覚してからも早急な展開はなくて、ラストでお互いに気持ちを告白し合ってハピエンなのでまさにBL初心者さん向けです。(キスのみあります)
春樹は両親を事故で亡くした過去があるんですが、成美と出会ったことによって意識が変わっていくのも魅力。
成美が写真家なのでカメラ越しにやりとりする演出がエモい!
もっと詳しいレビューはこちら↓
マイリトルインフェルノ
表題作のみ、1・2巻完結の作品。
裏社会で生きてきた謎の男と冴えない大学生の同居BL。
過去の回想回で、攻めが元カレと絡むシーンがあるので地雷の人は注意です。(描写は控えめ)
- ハッカー
- 大学生
- 年上×年下
- スパダリ×平凡
- ストーリー重視
- ハピエン
- 本番なし(攻めの回想回ではあり)
平凡な大学生の仁(ひとし)は学校とバイトと自宅を行き来する日々。
そんな平凡な日々に突然現れた得体のしれない男・まーくん。
まーくんは明らかにヤバそうな人たちに追われている身で自分のことを匿うように仁に迫る。そして、ほぼ脅迫されるような状態で自宅に招き入れることに。
まーくんに携帯と財布を奪われ、挙句、銀行預金からお金も盗られてしまうし、会ったその日に襲われたり(未遂)散々な目にあう始末。
でも一緒に生活していくうちにご飯も作ってくれるし、お金は返ってきたし、仁をいじめていたやつらを追っ払ってくれたり、そこまで悪人ではないのではなかと思い始める。
不思議な関係の2人の共同生活は意外とうまくいっているような気がしていたけど、まーくんのことを追っていた元相棒(兼恋人)のナカモトが現れて━━━━━━
突拍子もない始まり方をして、これがどうやってBLになるんだ?と思いながら読み進めてたんですけど、ちゃんとBLになります。
BLにはなるんですが、絡みは少なめでストーリー重視です。
まーくんが過去の仕事仲間(兼元恋人)と元サヤに戻るように迫られて、仁がとばっちりで借金背負わされたり…なかなかハードなストーリーで読み応えがあります◎
そんな得体のしれない相手と謎に同居(半強制的)している仁。
最初はまーくんに怯えていうことを聞くだけしかできなかったんだけど、それが話が進むにつれて仁がまーくんに影響を与える存在になっていってるのが面白いんです。
まーくんは結局、仁の“弱虫なのに自分の意思を通そうと必死になるとこ“が可愛いんだろうなと思います。
本番はないんですが、仁がまーくんに無理やり素股されたりするシーンがあります。
でもいやらしい感じというよりは仁のトラウマっていう感じの描写なのでラブな雰囲気はない素股です。(2巻の最後にラブな素股もあります)
二人の関係は素股止まり!!
恋人未満の二人がひとつ屋根の下で暮らしているっていうシチュが好きな人には刺さると思います!
個人的には仁がまーくんに告白(半分脅迫?)したシーンがかなり印象的で「好きな告白シーンベスト3」にはいると思う。
もっと詳しいレビューはこちら↓
キミドリ
表題作のみ、1巻完結の作品です。
高校の同級生同士のCPなんですが、二人ともお互いの好意に気づくまでもゆっくりで本番もなし。
一方に暗い過去があって、その伏線が回収されたりとストーリー重視の作品です。
- DKBL
- 悲しい過去あり
- ノンケ×ノンケ
- 切ない
- ストーリー重視
- 感動系
- ハピエン
- 本番なし
写真家を目指している菖真(しょうま)は黄緑色の綺麗な瞳をもつ同級生・瑛(あきら)を一目見て“どうか被写体になってほしい“と懇願する。
最初は拒否されていたけれど、映から「心霊写真を撮ってほしい」と交換条件をだしてくる。
映が心霊写真を撮りたい理由はなんなのか、その理由は映の過去に隠されていた。
お話が進むにつれて映の過去が明らかになっていくんですが、それがすごく切ないんです。
どうすることもできない想いを抱えたまま成長してきた映の事を想うと胸が締め付けられる…!
その映の想いを真剣に受け止めてどうやったら映の気持ちが晴れるのか、菖真は考えます。
ラストで映の心からの笑顔が見れたシーンではあたたかい気持ちになれました。
仁嶋中道先生の作品の愛追うふたりも好きなんですが、伏線ありのストーリー展開が本当にお上手なんです。
読んでいて「あ~~、あの時のその反応、そのセリフ…そういうことね!!」ってなる気持ちよさがある。
そしてね、オチがついたと思ったら、その先にまたもうひとひねりオチがある!!これも中道先生の特徴だと思ってます。
これでめでたし!って油断してたらまた感動させられるんだ!
そして本作のタイトルが「キミドリ」ってカタカナなのもラストシーンで納得。言葉遊びがうまい!ってなりました。
キャラ的には菖真は明るく社交的、映は無愛想なので正反対の二人。個人的には映のツンデレ加減がすごく好きでした。
ちなみに、ツンデレ受け好きな人はこの記事読んでみてほしい。
春と夏となっちゃんと秋と冬と僕
表題作のみ、1巻完結の作品です。
4コマ漫画のBLで、付き合っているDKの日常が春夏秋冬を通して描かれています。
- DKBL
- 4コマ漫画
- 幼馴染
- 日常系
- 胸キュン・甘々
- 恋人同士
- 本番あり(描写は控えめ)
田舎の高校生CPの日常を描いている作品で起承転結のあるストーリーは一切ないです。
ひたすら二人の絡みをみることができます。
すれ違いや、暗い展開などもなくずーっと甘々です。
私はわりと先の読めないストーリーやキャラが好みだったりする作品が好きなんですが、この二人のやりとりは最後までキュンとしながら読むことができました。
たぶん佐岸左岸先生の言葉選びとか、詩的な表現だったり、シーンの空気感が好きなんですよね。
佐岸左岸先生の別作品、オールドファッションカップケーキのような空気感が好きな人はきっと好き。
受けが大好きでデレデレの攻め×男前な性格で自由奔放な受けの組み合わせで終始ほんわかしてます。
会話のテンポも良いし、お互いが相手にキュンとしている描写も最高
本番もあるんですが、直接的な表現はないのでBL初心者さんでも読みやすいと思います。
CPの甘々な絡みを読みたい!という方におすすめの作品です。
ワンルームエンジェル
表題作のみ、1巻完結の作品です。
鬼才・はらだ先生の描く感動系ファンタジーBL。
- ファンタジー
- 暴力表現あり(モブに対して)
- 感動系
- ヒューマンドラマ
- ストーリー重視
- シリアス
- 本番なし
底辺の生活をしているフリーター・幸紀(こうき)はあるとき、客にいちゃもんをつけられ路上で刺されてしまう。
意識が朦朧として死を覚悟したとき、目の前に天使が現れる。
確実に死んだと思ったが幸紀は生き伸びていた。
1ヵ月後、退院して自宅に帰るとそこにはあのときの天使が何食わぬ顔で居座っていたのだった。
天使は記憶をなくしていて、自分がどこから来たのかなにもわからない様子。
そして、天使と幸紀の奇妙な共同生活が始まる。
天使と幸紀のやりとりがテンポがよくて、楽しいお話なのかな?と思って読み始めたんですが、全体的にはシリアスよりでした。
特に中盤以降の天使の正体がわかった場面は、やるせないような行き場のない感情を抱いてしまいとても辛かったです。
けれど悲しいだけじゃなくて、二人が過ごした時間は間違いなくお互いに暖かい気持ちを与えていて…思わず涙がでそうになりそうなシーンもありました。
人生観を考えさせられるようなストーリーなんです。
ジャンル的にはBLなんですが、いわゆる恋愛的な雰囲気はほとんど感じられないです。
本番どころかハグ止まり(全く下心のないやつ)
感動系が好き!という方にはぜひ読んでみてもらいたいおすすめの作品。
はらだ先生の他の作品はこちらにまとめてあります↓
ちなみにワンルームエンジェルははらだ先生の作品の中でも異色の存在で、はらだ先生はメリバ・ダウナー系のお話が多いです。
ぼくのパパとパパの話
表題作のみ、1巻完結の作品で、ろじ先生初の単行本。
夫夫と養子縁組で迎えられた男の子、家族3人の関係性がとても良くて暖かい気持ちになれるお話。
- 子育て
- 社会人
- 結婚(夫夫)
- 日常系
- トラウマ持ち
- ハピエン
- 本番なし(キスのみ)
同性婚が認められた社会で恋人同士だった愛(あい)と奈央(なお)が夫夫になり、養子縁組で元気な男の子・ひろを迎え入れる。
慣れない子育てに奮闘しながらも楽しい生活を送っていたけれど、奈央の様子がどこかおかしいと愛は感じていた。
奈央の言う「大丈夫」がなぜだか本心に思えず、愛は奈央に問い詰める。
しかし、奈央は踏み込まれることを嫌がり、話合いを避けようとする。
奈央は、母親が去ってしまい父子家庭で育ったという背景があり、母親に愛されてなかったという気持ちがあるんです。
なので、子育てをする上で「ちゃんと自分が良い親になれているのだろうか」という不安を抱えています。
そんな奈央の様子に気が付いて愛は話をしようとするんですが、奈央は話しても解決できないと突っぱねるんですよ。
だがしかし、そこでひるまずに立ち向かう愛。
愛は明るく、自分がゲイであることも何のためらいもなく周りにカミングアウトできちゃうようなストレートな性格。
このあっけらかんとしたキャラ…!好きです。
きちんと話あってお互いの気持ちをぶつけあうことで、また絆が深まります。
こんな関係理想だなと思わせてくれるような二人。
子育てBLの“子育て部分“に関しては、ひろがひらすら可愛いです。
2~3歳児ってこんな感じだよな~って読みながらほっこりした気持ちになれる。
作者のろじ先生、子育て経験者なんだろうなと思うくらい、ひろの描写がリアルだったんですけど、あとがきに“子育て経験はありませんが“ってあって驚きました。(笑)
拝啓、兄さん様
表題作のみ、1巻完結の作品です。
兄弟BLで切ない気持ちになるような描写や、兄・弟視点でのそれぞれの葛藤がよく描かれています。
- 兄弟
- 10歳差(26歳、16歳)
- 切ない
- 両想い
- 文字多め
- 心理描写
- ハピエン
- 本番なし(キスあり)
10歳年の離れた兄・稔(みのる)を慕っている弟・豊(ゆたか)。
稔が8年ぶりに地元に帰省し、今までずっと秘めていた稔への想いがあふれ出す豊。
稔が社会人になって家をでてから手紙のやりとりだけは続いていたが、ずっと会うことはなかった。
近くにいることに嬉しさと共に“兄弟だからこそそれ以上の関係になれない“ことへのもどかしさがつのっていく。
兄弟BLならではの「兄弟だから一線を越えてはいけない」という気持ちの葛藤がこれでもか!!というほど読めます。
むしろなにかストーリーに大きなアクションがあるって感じではなく、ほとんどそういった心理描写が描かれている感じです。
ゆっくりなテンポで進むのでもどかしさも感じるんですが、それが逆に感情が沁みわたっていく感覚になれるので良いなと思いました。
気持ちが手紙調で淡々と綴られている作風が良かった。
弟→兄の描写が多いんですが、兄→弟の感情も確かにあって、でもお互いに本当の感情には蓋をして普通の兄弟でいようとします。
切ない気持ちになれるBLが好きなかたにオススメの作品です。
僕らの食卓
表題作のみ、1巻完結の作品。
誰かと一緒に食事をとること、シンプルだけど大切なこと。日常の幸せに気が付かせてくれる優しいストーリーです。
- 社会人BL
- ヒューマンドラマ
- 家族愛
- 日常系
- 片想い
- 暖かい話
- ハピエン
- 本番なし(キスあり)
一人暮らしをしていて、誰か食事をするのが苦手なサラリーマン豊(ゆたか)。
ある日、公園のベンチで一人昼食をとっていたときに現れた男の子・種(たね)が手作りのおにぎりを羨ましそうに見つめるので、思わず差し出してしまう。
後日、また同じ場所で種とその兄・穣(みのる)に「おにぎりの作り方を教えてほしい」と頼まれて兄弟との関係性が始まった。
兄弟と一緒に食事をするようになり、苦手だったはずの行為がいつしか豊にとっての楽しみになっていく。
全編通して大きなイベントがあるわけではなく、日常の中で少しづつ心境が変化していく感じです。
豊にはトラウマ持ちでその描写も描かれているので、切ない気持ちになるシーンもありますが日常が優しさと暖かさであふれていて読んでいて癒されるんです。
小さい子供の種くんが可愛い!
BがLしている部分は、穣→豊。(どちらもノンケ)
穣が豊への気持ちを打ち明けたシーンは切なさとキュンが同時に起こりました。
穣は豊へ自分の気持ちを伝える気はなかったんですが、思わず告白してしまって赤面してるのが可愛かったです!
BL要素は控えめでどちらかというとヒューマンドラマ色が強い作品なのでまさにBL初心者さん向け。
暖かいストーリーが好きなかたにもおすすめの作品です。
俺のキスだけ覚えてよ
表題作のみ、1巻完結の作品です。
ピュアな二人の青春DKBL。
- DKBL
- 胸キュン
- 青春
- ピュア
- 本番なし(キスあり)
誰にでも優しく思いやりがある優等生の洸星(こうせい)。
しかし彼には、エロ耐性が小学生以下という弱点があった。
彼女がいたこともあったけど、いざそういう雰囲気になると恥ずかしくて自分はダメダメだと悩みを抱えている。
そんなとき、同級生だけど大人な雰囲気がある直央(なお)から「キスがしたことがないのがコンプレックスなら、すませちゃえばよくない?」と提案されて、それをうけいれることに。
直央にキスされた洸星は、直央のことを意識するようになってしまう。
お試しでキスした後日、なんと直央から「(俺の)誕生日に告白するから、それまでに俺のこと好きになって」という宣言をされて━━
まさに青春DKBLって感じのピュアなふたり。
直央は女の子にモテる存在なんだけど、ブラコンの兄に「17歳になるまで付き合ったり、エッチしたりするのはダメ」と言われていてその言いつけを守ってるんです。
なので特定の誰かと付き合ったりせずに、軽いスキンシップ(キスとか)はよくしてます。(地雷の人注意)
女の子と遊ぶのは嫌いじゃないし、同性といるよりも楽だと感じているけど、誰かのことを本気で好きになったことがない直央。
そんな直央が恋に落ちるのが誰に対しても優しく、明るい性格の洸星なんです。
同じグループにいるタイプじゃない二人が何故だか惹かれあっているのが良い!
二人して相手を意識してドキドキしている様がとても可愛いです。
すれ違いの展開や暗い過去などもなく全編通して安心して読めます◎
ピュアな青春胸キュンBLが好きという方におすすめの作品です。
あした愛かもしれない
表題作のみ、1巻が発売中で続編が連載している作品です。(2023年8月現在)
山下街先生の優しい絵柄にぴったりな穏やかな二人のCP。
- 年上×年下
- DDBL
- ノンケ×ノンケ
- キュンとするストーリー
- 穏やか
- 片想い
- ハピエン
- 本番あり(描写は控えめ)
美大に通う凪(なぎ)はお隣に住む同じ大学の先輩・夕(ゆう)に恋している。
酔った夕を介抱して同じベッドで眠りにつくが、今の関係を崩したくない凪は自分の気持ちを悟られないように夕が目覚める前に自分の家へと帰る。そんな日常を送っていた。
夕に天然タラシなことをされて喜んでしまったり、他の人の影を見つけては落ち込んだり…夕への気持ちが大きくなっていく凪。
そんなある日、酔った夕に寝ぼけながらキスされてしまい、本人の前で取り繕えないほど意識してしまって━━━
ストーリー的には衝撃的な展開がるというよりも日常のなかで少しづつお互いの距離が近づいていくといったような感じです。
個人的にこの作品の魅力は穏やかな二人のやりとりが可愛いということ。
凪は田舎から上京してきた無垢な青年。夕は温和でモテるオシャレな先輩。
読んでいてほわほわした気持ちになれる二人なんです。
絵柄やコマわりもスッキリしていて読みやすかった!
付き合う事になったあとの話も掲載されてるんですが、お互いに好きっていうのが全面にでている甘々な雰囲気で癒されます。
片想いからの両想いまでが読みたい!甘々なCPが好き!という方におすすめの作品です。
もっと詳しいレビューはこちら↓
まとめ
個人的にこんな方にはこの作品がおすすめだよっていうのを一言でまとまてみました。↓
切ないストーリーが好き…君は夏の中/ワンルームエンジェル/拝啓、兄さん様
ハートフルBLが好き…ひだまりが聴こえる/ぼくのパパとパパの話/僕らの食卓
コメディ・じれったい系が好き…鯛代くん君ってやつは/のみ×しば
胸キュン系が好き…君となら恋してみても/春と夏となっちゃんと秋と冬と僕/俺のキスだけ覚えてよ/あした愛かもしれない
ストーリー重視系が好き…夜明けの唄/雪の妖精/マイリトルインフェルノ/キミドリ
『BL読んだことない!』という方に布教するならば、個人的には
ひだまりが聴こえるか鯛代くん君ってやつはあたりを勧めるかなーと思います◎
ひだまりはBLよりもヒューマンドラマ味が強いから入りやすいと思うし、鯛代くんはラブコメで読みやすいからです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
記事が参考になったら嬉しいです!
電子書籍を少しでもお得に買いたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
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